扁桃腺炎 MEDICAL CONTENTS
扁桃腺炎
扁桃腺炎とは
扁桃腺炎は、喉の奥にある「口蓋扁桃」に炎症が起こり、喉の強い痛みや発熱、関節痛などの症状が表れる病気です。 扁桃腺は体内の免疫の主力であり、感染を防ぐ役割を果たしています。 ウイルスや細菌感染が原因で発症し、子供から大人までかかります。扁桃炎には主に「急性扁桃炎」と「慢性扁桃炎」の2種類があります。
急性扁桃炎
扁桃腺が急に強い炎症を起こす状態です。 症状には、扁桃腺の腫れ、喉の痛み、発熱、嚥下(唾を飲み込む際の痛み)などが含まれます。 主にウイルス感染が原因で発症します。
慢性扁桃炎
扁桃腺に慢性的な炎症が続いている状態です。 急性扁桃炎が繰り返され、1年に複数回症状が現れる場合は「習慣性扁桃炎」ともよばれます。
扁桃腺炎の症状
- 喉の痛みや腫れ
- 発熱
- 嚥下時の痛み
- 頭痛
- 食欲不振
- 口臭
扁桃腺炎の原因
扁桃腺炎は、喉の奥にある「口蓋扁桃」に細菌やウイルスが感染することで起こります。感染リスクは疲労やストレス、免疫力の低下によって高まります。
主な原因菌
- A群β溶連菌
- ブドウ球菌
- 肺炎球菌
扁桃腺炎の治療方法
扁桃腺が感染により炎症を起こす急性扁桃炎には、細菌性とウイルス性の2つがあり、治療法が異なります。
細菌性扁桃炎
抗生物質が効果的です。特にA群β溶連菌感染で、症状が軽症から中等症の場合には、ペニシリン系の内服薬などが使われます。重症の場合には、入院で抗生物質の点滴治療を行うこともあります。
ウイルス性扁桃炎
抗生物質は無効です。症状は通常、7〜10日で自然に改善します。回復期間は原因と治療方法によって異なります。
扁桃摘出術
以下の場合は、扁桃腺を外科的に取り除く手術の検討が必要になることがあります。
- 繰り返し扁桃炎を発症する
- 扁桃やアデノイドが肥大して呼吸や飲み込みに影響がある
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