MEDICAL CONTENTS

高尿酸血症・痛風

高尿酸血症・痛風とは

高尿酸血症は、血液中の尿酸値が高くなっている状態のことで、血清尿酸値 7.0 mg/dLを超えるものと定義されています。 全人口のうち男性で20%、女性で5%が高尿酸血症であるとされる、非常に頻度の高い疾患です。 尿酸とは、「プリン体」という物質が体内で分解されて生じる物質で、運動したり臓器を動かしたりするためのエネルギー源を構成しており、体の新陳代謝に伴って常に体内で作られています。 また、古くなった細胞を分解する過程で核酸からプリン体が作られています。
このように生体内における新陳代謝の過程で作られるプリン体のほかに、食品から体内へ入るプリン体もあり、種、豆類、ナッツ類や魚類の卵(卵巣)、精巣(白子)のほか魚の干物などに多く含まれています。これらのプリン体は主に肝臓で分解され尿酸となり、主に腎臓から尿の中へ(一部は腸管から便へ)排泄されます。

高尿酸血症の3種類

  • 尿酸を作りすぎている
  • 尿酸の排泄がうまくいっていない
  • 両方の要素がある

高尿酸血症・痛風の原因

高尿酸血症の原因は食事や生活習慣の影響もさることながら、尿酸を作り出す・または尿酸を運ぶ働きをする遺伝子の異常が関与しています。

尿酸の産生過剰

プリン体を多く含む食品の過剰摂取は尿酸の産生過剰につながり、高尿酸血症の原因となります。アルコール自体も尿酸を増加させる作用があります。

腎臓からの排泄低下

尿酸は主に腎臓から尿中に排泄されるため、腎臓の機能が低下すると血清尿酸値は高くなる傾向があります。また利尿薬を内服していると尿酸の排泄が低下し、尿酸値が上昇しやすくなります。 高尿酸血症自体には全く自覚症状はありません。ただし高尿酸血症の早期発見や高尿酸血症にならないようにすることで、さまざまな病気の予防につながる可能性があります。特に症状がなくても、定期的に健康診断などで血清尿酸値を確認することがとても重要です。

食事や生活習慣

肥満、アルコールの飲みすぎ、プリン体のとりすぎ、遺伝の要因(尿酸を過剰に作りやすい、尿酸を排泄する機能が弱い)など。ビールのほか、プリン体を多く含む食べ物としては、肉、魚の動物蛋白、レバー、干物などが代表的です。

先天的な原因

先天的に尿酸を尿から排出する能力が低い方は、食事とは関係なしに血液中の尿酸が上がってきてしまい、痛風となることがあります。

高尿酸血症・痛風治療方法

高尿酸血症の治療の目的は、痛風や尿路結石などの合併症予防です。 生活習慣の改善と、薬物治療を行います。

生活習慣の改善

アルコールの制限

アルコール自体に尿酸値を上げる作用があります。日本酒なら1合,ビールなら500mL,ウイスキーなら60mLまでにしましょう。

プリン体の多い食品の制限

摂取エネルギー(カロリー)を抑えて肥満を解消するだけで尿酸値は下がります。肉や魚の内臓や干物にはプリン体が多いので,食べ過ぎないようにしましょう。

水分をしっかり摂る

たくさんの尿で尿酸を排泄することができます。水やお茶を1日2リットル以上飲みましょう。

適度な運動

話しながらでもできるようなウォーキング、水泳などの有酸素運動で肥満やストレスを解消しましょう。

最近は、低糖質ダイエットの流行もありますが食事はバランスよく摂るようにしてください。

薬物療法

尿酸値が9mg/dLを超えてくる場合には薬物療法を選択します。また尿酸値が8mg/dL前後の場合でも、合併症がある場合はリスクが大きく高まるため、薬物療法を検討します。

一般的には、尿酸の合成を阻害するための薬が使われます。尿酸の排泄を促進するお薬もありますが、排泄を促進することで尿路結石が悪化することがあるので、処方の際には注意をして選択しています。

RECEPTION HOURS・ACCESS
診察時間
9:00〜12:00
16:00〜18:30

※水曜・土曜午後・日曜・祝日は
休診日になります。

所在地

〒590-0985
大阪府堺市堺区戎島町2-66
M・Y2堺駅前ビルⅡ 2階

電車・徒歩、自転車でお越しの方

電車・バス・自転車でお越しの方へ
○南海電車「堺駅」東口より、直線距離約180m(徒歩約3分)
○阪堺電車「大小路駅」より、直線距離約500m(徒歩約7分)
○バスでお越しの方は、「堺駅前」で降車ください
○ビル横に駐輪場がございます

お車でお越しの方

お近くのコインパーキングを
ご利用ください。