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高血圧

高血圧とは

血液は心臓のポンプ作用によって、全身にくまなく送られます。その心臓から送り出された血液が動脈の内壁を押す力のことを高血圧といいます。
血圧は常に変動し、通常は朝の目覚めとともに上昇し、日中は高く、夜間・睡眠中は低くなります。
現在、我が国では高血圧の方は約4.300万人もいると推定されており、くり返して測っても血圧が正常より高い場合を高血圧といいます。診察室でのくり返しの測定で最高血圧が140mmHg以上、あるいは、最低血圧が90mmHg以上であれば、高血圧と診断されます。ガイドラインでは、高血圧をⅠ度・Ⅱ度・Ⅲ度の3段階に分け、疾病リスクが高い場合は治療の対象となります。

診察室血圧の分類(mmHg)

収縮期血圧|最高血圧拡張期血圧|最低血圧
正常血圧<120かつ<80
正常高値血圧120-129かつ<80
高値血圧130-139かつ/または80-89
高血圧≧ 140かつ/または≧ 90

高血圧の原因

高血圧症の原因には、大きく分けて遺伝的なものと、生活習慣などの環境的なものがあります。

  • 遺伝的要因:生まれ持った体質
  • 環境要因:食生活の乱れをはじめとした生活習慣

環境要因

1.食生活の乱れ

人間は食事から必要な栄養素を摂取しているため、食生活の乱れは健康に大きな影響をもたらします。特に塩分の摂りすぎに注意が必要で、体には体内の塩分濃度を一定に保つ働きがあるため、体内に塩分が増えるほど血圧が高くなります。

2.運動不足

有酸素運動をすると血管が拡張してしなやかになり、血のめぐりが良くなり血圧が下がります。日常的に座ったまま過ごす時間が長い人は、高血圧症になる危険性を抱えているといえます。

3.加齢

年齢を重ねると血管の柔軟性が失われ、血液の流れにうまく対応できなくなります。

4.過剰飲酒

習慣的な大量飲酒は、血圧を上昇させます。アルコールが体内でアセトアルデヒドに変化し、血中で増加すると、血管が拡張されて一時的に血圧が下降します。しかし、アセトアルデヒドが酢酸に変化すると、血中濃度が下がり、血管が収縮して血圧が上昇に転じます。

5.喫煙

ニコチンには、血管を収縮させる作用があり、血圧が上昇します。特にヘビースモーカーの方は血管が常に収縮された状態になるため、高血圧になるリスクが高くなります。

6.肥満

脂肪細胞から、血圧を上げたり動脈硬化を促進させたりする物質が分泌されます。また、インスリンの働きが悪くなってその血中濃度が上がり、交感神経を刺激して血管を収縮させます。

7.精神的ストレス

ストレスがかかると、交感神経の働きが活発になり、心臓の収縮を強め、心拍数も増えて、血液量が増えます。

高血圧の治療方法

高血圧は生活習慣の改善を心がけることが大切です。
薬物療法の降圧薬は、生活習慣の改善の指導を行ったのち「おおむね1ヶ月後に十分な降圧がなければ生活習慣の指導を強化しつつ、降圧薬治療を開始する」とされています。また、高リスクの場合はただちに降圧薬治療を行います。

薬物療法

  • Ca拮抗剤(血管を拡げて血圧を下げる)…アムロジピン、ノルバスク、アダラートなど
  • ARB剤(血圧を上げる体内の物質をブロックして血圧を下げる)…ニューロタン、ミカルディス、イルベタン、ブロプレス、オルメテックなど
  • ACE阻害薬(血圧を上げる体内の物質をブロックして血圧を下げる)…レニベース、コバシル、タナトリルなど
  • サイアザイド利尿剤(血管から塩分と水分を減らすことで血圧を下げる)…フルイトランなど
  • β遮断薬(心臓の過剰な働きを抑えて血圧を下げる)…メインテート、テノーミンなど

生活習慣の改善

食塩制限

1日あたりの食塩摂取量6g以下が適正であるといわれています。

減量、運動

肥満者は正常な体重の人と比べて2~3倍高血圧症になりやすいといわれています。理想的な体重(kg)=身長(m)×身長(m)×22で計算します。ウォーキング(速歩)、軽いジョギング、水中運動、自転車、そのほかレクリエーションスポーツなどの有酸素運動を1週間にほぼ毎日、30分以上の運動を目標としてください。

適切なアルコール摂取

日本酒で1合、ビール中瓶1本、ワイン2杯以下が推奨されており、適正な量を守ることが大事になります。

禁煙

1本の喫煙により収縮期血圧(上の血圧)は10~20mmHg上昇するといわれています。 さらに、喫煙の問題点は動脈硬化を促進してしまうことにあります。 禁煙は単に血圧を下げるだけでなく、合併症のリスクを減らす意味でも重要になります。

よくあるご質問

初診時、何を持参すればいいですか?

・健康保険証(マイナンバーカード健康保険証)、各種医療証をお持ちください。
・内服している薬がある場合は、必ずお薬手帳をご提示ください。
・紹介状や健康診断などの結果がある場合もご持参ください。

車椅子でも通院できますか?

当院は2階にありますが、エレベータがあり院内もバリアフリーとなっております。車椅子の方も来院しやすくなっています。

駐輪場はありますか?

ビル横に駐輪場がございます。

駐車場はありますか?

お車でお越しの場合は、お近くのコインパーキングをご利用ください。

RECEPTION HOURS・ACCESS
診察時間
9:00〜12:00
16:00〜18:30

※水曜・土曜午後・日曜・祝日は
休診日になります。

所在地

〒590-0985
大阪府堺市堺区戎島町2-66
M・Y2堺駅前ビルⅡ 2階

電車・徒歩、自転車でお越しの方

電車・バス・自転車でお越しの方へ
○南海電車「堺駅」東口より、直線距離約180m(徒歩約3分)
○阪堺電車「大小路駅」より、直線距離約500m(徒歩約7分)
○バスでお越しの方は、「堺駅前」で降車ください
○ビル横に駐輪場がございます

お車でお越しの方

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